これを意識して食事をするだけで健康な体になれる、たった2つの格言

2024年08月14日(水)

忙しさを言い訳にして食事がおろそかになっていませんか?

これを意識して食事をするだけで健康な体になれる、たった2つの格言

私たち現代人が1日に受け取る情報量は、平安時代の人々の一生分、江戸時代の人々の一年分とも言われるくらい膨大です。これだけの情報の波に常にさらされているので忙しいのも当たり前です。でも、ここで立ち止まって考えてみてください。忙しいとはいえ体は大事な資本。体を作っていくために必要な栄養は食事から摂取するしかありません。それほど重要な食事をおろそかにしていませんか?

栄養が偏ってしまうと病気になるリスクがあがります。また偏った食事が気になるからといって安易にサプリメントやプロテインなどで栄養を補うことはオススメできません。なぜならサプリやプロテインは食事の代わりにはならないからです。サプリは特定の栄養素を濃縮されているため効率が良いですが、食材の様に様々な栄養素がバランスよく含まれていません。サプリメントはあくまで食事で足りない栄養素を補うためのものです。まずは食事からしっかりと栄養を摂ることをこころがけましょう。

普段から健康な体をつくるための食事をとれるようにする2つの格言があります。

・医食同源(いしょくどうげん)
・身土不二(しんどふじ)

の2つです。聞きなれない言葉だと思いますので詳しく解説します。

医食同源とは?

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「人間の体は食材から得る栄養素で作られており、食事は健康な身体を作るための基本になる。」「食べるものと、薬になるものの源は同じ」という考え方があります。東洋医学や漢方用語では医食同源と言われています。

食材や栄養を意識して摂っていくことが、病気の予防や治療に役立つと考えられています。食事は薬という考え方も医食同源には含まれます。つまり、病気の治療や健康な体を維持するためには普段の食事を見直すことが最も大切ということです。

身土不二とは?

身とは人間の体、土とは環境を意味し、「人と土は一体で、人のいのちと健康は食べもので支えられ、食べものは土が育てている」「人間の健康状態とその環境は、切っても切れない関係にある」という考え方です。大きなくくりでいうと、人間が足で歩ける身近なところで育ったものを食べ、生活するのがよいという意味です。細かくみていくと、旬(季節)の物、地域特有の物を食べるという意味があります。

旬の物は一年中で最も収穫が多く、味や栄養も最良な時期です。例えば、ほうれん草は夏のビタミンC含有量が約20ミリグラムなのに対し、旬の冬は60ミリグラムにも増えます。およそ3倍の栄養素を含むようになります。最近では、一年中同じ野菜が購入出来るようになり、野菜がいつ旬を迎えるのかも忘れてしまいそうです。

地域特有の物では、例えば北海道と沖縄では気温が違うため育つ植物や人が口にするものも異なります。寒い地域の人が暑い地域で採れた食べ物ばかり食べると体は冷えてしまいます。その土地のものを食べることがその人を補う力を高めてくれます。

医食同源と身土不二を同時に満たす最強の料理

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健康な体を作るための2つの格言「医食同源」と「身土不二」。その二つを同時にかなえてくれる最強の料理があります。それは日本人にとっての民族料理である「和食」です。

旬の食材と持ち味を活かした調理方法で一汁三菜(ご飯・汁物・主菜・副菜2品)を基本とする日本の食事スタイル。

・食物繊維を含み噛みごたえのあるご飯
・魚や大豆製品など、質の良いタンパク質や脂質が適度に含まれる主菜
・季節の野菜・海藻などでビタミン、ミネラルを豊富に摂ることができる汁物や副菜


それのみならず、発酵を主とした調味料(味噌・醤油・味りん・お酢)や素材を活かした様々な調理法は効率的に栄養素を補うことができます。

和食は栄養バランスが良く低脂肪な献立であることからとても健康的といえます。医食同源と身土不二の考え方からみても我々日本人は「和食」をメインな食生活を送ることがとても重要な習慣になることがわかります。

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医食同源・身土不二の考え方の下では、食材は自然の物にこだわり、なるべく加工品や添加物を避けることが重要です。コンビニ弁当や外食など効率的や利便性を求めすぎると自然を失います。栄養素が理にかなっていれば何でもいいわけではありません。不自然な食べ物は不自然な身体を作り不自然な精神を作り上げます。

人を良くすると書くと「食」という文字になります。人間の身体=筋肉も内臓も全て食べてきた栄養素で作られていると考えると、なるべく自然の物や環境に合った食べ物を食していきたいと思いますよね。お腹が満たされれば何でもいい。「好きなものを食べて好きなように生きたい。」という考えを持つのは個人の自由ですが、健康を損なうリスクが潜んでいます。結局そのツケを受け取ることとなります。

健康になるための食事のとり方についてお悩みの方は、お気軽にご相談ください。食べた物から体は作られる、食べ物は「薬」、という考え方をもって日々の食習慣を作り上げてまいりましょう。