人生100年時代にアップデートしておくべき痛みに関する3つの勘違い
整骨院は痛みや不調に関するお悩みに応え、改善をサポートするのがメインの仕事です。 これまで患者様から多くの悩みをうかがい、その一つひとつに真摯に向き合ってきました。
話をうかがっていると、多くの方が痛みに関して勘違いしていることに気づきました。痛みに関する勘違いとして特に多いのは以下の3点です。
(1)目の前の痛みが取れれば施術は完了する
(2)痛みは突発的に起こってしまうものである
(3)痛みは病院や整骨院に行き専門家に任せておけば治してもらえる
一見すると間違いではないように見えますが、実は間違っています。 これら3つの勘違いを正しい知識にアップデートしていただけるよう、この記事でお伝えします。
目の前の痛みだけを解消しても意味がない
【木を見て森を見ず】ということわざがあります。目の前のことにとらわれて全体のことが見えていないことを意味することわざです。森の中に入り、一本一本の木を近くで見ることばかりに気を取られていると、森全体のことは把握できません。遠くから全体を見ることで初めてその森の全貌がわかります。
健康にもこのことわざがあてはまります。 目の前の痛みを取ることも大切です。しかし、痛みの根本的な原因となっているものをライフスタイルを含めた視点から探っていくことの方がもっと重要です。痛みや症状として表面化したものは自分への警告ととらえましょう。その背景にある生活習慣に問題がないかを見つめ、改善していくことで本当の健康を手に入れることができます。
痛みは突発的に起こるものではない
寝違いやギックリ腰などの急性症状で当院にいらっしゃる方は少なくありません。痛みはある日突然起こってしまうように感じられるかもしれませんが、実は突発的に起こる事はなく、習慣の蓄積によって起きているもので、ゆえに日常生活の中に問題があるケースがほとんどです。事実、同じ症状や病気を繰り返してしまうのは生活習慣が変わっていないからなのです。
人間は良くも悪くも習慣で生きています。 今ある痛みや症状を改善したいと思うならライフスタイルを見直す必要があります。 長期間に及ぶ運動不足や食生活の偏り、たばこやアルコールなど体にマイナスなことを続けながら症状を改善していきたい、というのは矛盾しています。
自分自身で健康を管理し、自分の健康は自分で守るという意識、いわゆるセルフメディケーションの実践が大切になります。
痛みを治せるのは最終的には自分自身でしかない
病気になったら病院へ行けばいい。医学は進歩したし昔に比べると本当に良い薬もできた。お医者さんがなんとか治してくれるだろう。そう考えている人が多くいらっしゃいます。 しかし、どんなに腕の良い医師でも、できることは痛みを和らげたり、病気の進行を抑えたりすることだけです。みなさんが思っている以上に、投薬や外科的療法は限定的なのです。
痛みを治すためのカギは、自分自身の中にある自然治癒力にあります。 整体や鍼灸などの東洋医学も同じことが言えます。 当院でも「先生、治してください」とおっしゃるかたがいらっしゃいます。しかし、自身の体を回復しているのはご自身だということを認識しましょう。根本改善はそこから始まります。
自然治癒力についての詳細は下記の記事をお読みください。
(リンク→健康へのカギは自然治癒力が握っている)
痛みの根本原因にアプローチすることが健康への近道
ここまで読んでいただいて、痛みに関する3つの勘違いを正しい知識へとアップデートしていただけたかと思います。理解が深まるように具体的な事例を紹介します。
肩こりの症状が出た場合、ストレッチやマッサージで凝り固まった筋肉をほぐすことで血流が改善され症状は緩和されます。 しかし、これで施術が終わりではありません。時間が経てば同じ症状に悩まされる可能性が非常に高いです。 肩こりの症状を完全に克服するためには、原因である長時間の悪い姿勢や筋力、柔軟性などの改善や食生活を含む生活習慣そのものを整えることが最重要です。
このように当院では目の前の症状を緩和するだけでなく、その根本原因を明確にした上で施術を進めていきます。 痛みが出るたびに整体やマッサージに通うという負のループから抜け出したいとお考えの方は当院へご相談ください。 当院で「整骨院に通う必要がないレベル」まで症状の改善を目指しましょう。