運動の効果が半減してしまう残念な習慣とは?
なぜ「ながら運動」を避けるべきなのか?

現代の忙しい生活の中で、運動の時間を確保することは簡単なことではありません。そのため、家事や仕事の合間に「ながら運動」を取り入れている方も多くいらっしゃるかと思います。
例えば、
・テレビを見ながらヨガやストレッチをする
・スマホを使いながら軽い運動をする
といった声をよく聞きます。
しかし、これらの「ながら運動」が必ずしも効果的でないことをご存知でしょうか? 運動を効果的に行うためには、ただ身体を動かすだけでなく、
「意識を集中させることが大切」です。
例えば、意識的に集中することで、筋肉へのアプローチがより的確になり、運動の効果を最大限に引き出すことができます。今回のブログでは、なぜ運動に集中することが重要なのか、そして「ながら運動」のリスクについて詳しく説明していきます。
知っておくべき「ながら運動」のリスクと落とし穴

「ながら運動」は一見、効率的な方法のように思えるかもしれません。テレビを見ながらエクササイズをする、スマホを操作しながらストレッチをすることで、時間を有効活用している感覚になると思います。しかし、この「ながら運動」には大きなリスクや落とし穴が潜んでいます。
まず第一に、意識・集中力が分散することによる運動パフォーマンスの低下が挙げられます。運動はフォームや動きの質が結果に大きく影響します。例えば、テレビに気を取られていると、正しい姿勢を維持することが難しくなり、知らず知らずのうちにフォームが崩れていきます。フォームが崩れると、筋肉への負荷が正しくかからないだけでなく、特定の部位に過剰なストレスがかかり、関節や筋肉を痛めるリスクが高まります。
また、「ながら運動」をしていると、脳が運動そのものに集中できないため、精神的な効果も薄れます。多くの運動は、意識・集中することでセロトニン(幸せを感じる)やドーパミン(やる気が出てくる)といったホルモンが分泌され、メンタルのリフレッシュやストレス解消効果が得られます。しかし、他のことに気を取られていると、運動中に本来得られるはずの精神的なリラックス効果が減少してしまいます。
さらに、「ながら運動」は結果的に時間の無駄にもなりがちです。表面的には運動しているように見えても、実際には集中して行った運動ほどの効果が得られないため、運動に費やした時間に対する成果が薄いです。
このように、「ながら運動」はパフォーマンスの低下やケガのリスクを高め、精神的なリフレッシュ効果を損なうため、避けていきましょう。全てが中途半端になります。
簡単に運動の効果を高める方法
運動の原則といわれるものの中に「意識性の原則」というものがあります。 意識性の原則とは運動の目的・方法・注意点などを意識して運動を行うことで、より安全で効果的に運動が行えることを意味します。何のために運動を行うのか、どこを動かしているのか、意識しながら集中して行うことでより運動効果を発揮することができます。
意識・集中することで、脳と身体が密接に連携し、正しく筋肉や関節を適切に動かすことが可能となります。 逆に、意識・集中力が欠けていると、フォームが崩れやすくなり、運動効果を発揮しないだけでなく、怪我のリスクも高まります。
例えば、筋トレでは、鍛えている部位など特定の筋肉にしっかりと意識を向けることで、その筋肉が刺激され、成長や強化が促進されます。スクワットやプランク(体幹トレーニング)などの動作でも、集中して行うことで姿勢が安定し、体幹がより効率的に鍛えられます。
逆に、何かを考えながら運動したり、テレビを見ながら運動をすると、脳が複数のタスクを同時に処理することになり、結果として運動の質が低下してしまいます。
また、集中力は単に筋力や持久力の向上だけでなく、神経系に影響を与えます。集中して運動を行うと、脳と筋肉の間の神経伝達がスムーズになり、動きがより精密で効率的になります。このように、意識・集中力を高めることで運動の効果を最大化できることが可能となります。
運動の効果を最大にするための具体的な方法

運動に意識・集中するためには、ただ単に「注意を向ける」だけではなく、意識的に環境を整えることやメンタルの準備が必要です。ここでは、集中して運動に取り組むための具体的な方法を紹介します。
1. 環境を整える
集中して運動を行うためには、運動に適した環境を整えることが重要です。テレビやスマホなどの誘惑に負けてしまいそうであれば、離れた空間で運動を行いましょう。音楽をかける場合は、集中できるリズムのものや、リラクゼーション効果のあるものを選ぶと良いです。公園に行く、ジムに行くなど運動に没頭できる環境を作ることが、質の高い運動の第一歩です。
2. 目標を明確にする
当院に通院中の方であれば、日々のセルフケアを指導されているはずです。自身に必要な運動メニューに具体的な目標を設定することで、運動中の意識をその目標に向けることができます。目標があれば、ただ動作を繰り返すのではなく、目的に向かって体を動かす感覚を得ることができます。生活環境に応じた目標を設定しましょう。 例えば、 週3回は仕事終わりに30分ウォーキングをする。 朝起きて身支度が終わったら10分ストレッチをして出勤する。 お風呂に入る前に体幹トレーニングを3種類する。
3. 「今ここ」に集中するマインドフルネスの活用
運動中に、運動以外のことを考えてしまうことがありますが、それでは運動の効果が半減してしまいます。マインドフルネスの技法を取り入れることで、「今ここ」に意識を向けることができます。運動に集中し、身体の感覚や動きに注意を向けることで、運動そのものを深く感じることができ、結果的に運動効果も高まります。
4. 定期的な休息を取り、リフレッシュする
集中力を持続させるためには、適度な休息も必要です。長時間の運動を一度に行うよりも、短時間で集中して行い、その後しっかりと休息を取る方が、パフォーマンスが向上します。体も心もリフレッシュさせながら、次のセッションに集中力を高めて取り組むことができます。
これらの方法を実践することで、運動中に集中を保ち、より効果的なトレーニングを行うことができるでしょう。
運動を続けているけど効果を実感できない方は、えびす整骨院にご相談ください
運動の効果を最大限に引き出すためには、ただ身体を動かすだけでなく、しっかりと集中して行うことが重要です。 「ながら運動」では得られないメリットを、集中した運動によって手に入れることができます。集中力を高めることで、筋肉への正しいアプローチや神経系の改善、さらにはメンタル面でのリフレッシュ効果を得られ、長期的な運動の成果もより明確に感じられるようになります。
本記事では、集中力が運動に与える影響や「ながら運動」のリスク、そして集中して運動を行うための具体的な方法について解説しました。運動はただの時間消費ではなく、意識的に取り組むことでその質が大きく変わります。ぜひ、日々のエクササイズに取り入れて、運動の質を向上させ、目に見える結果を実感してください。
運動の時間を「自己投資」として捉え、最大の効果を引き出すためには、適切な集中と環境作りが欠かせません。これからは、運動に真剣に向き合い、時間を有効に使うだけでなく、身体と心を整えるために集中した運動を心がけてみましょう。
当院では、施術だけでなく栄養管理や運動・ストレッチなど健康な体を維持するためのサポートも行っております。お気軽にご相談ください。