施術前に知っておくべき痛み止めのメリット・デメリット

2024年01月29日(月)

痛みは、非常に強いストレスを伴います。

痛みがある状態からは一刻も早く解放されたいものです。

目の前の痛みを取り除くために「すぐに痛み止めの処置をしたい」という気持ちになってしまいがちですが、事前に痛み止めのメリットとデメリットについて把握しておきましょう。

 

 

■痛み止めのメリット

痛み止めのメリットは、緊張の連続だった筋肉を休ませ、疲労が取れるという点にあります。また、痛み止めを施すことで、痛みによって引き起こされている精神的なストレスからも解放されます。

こうした痛み止めのメリットを上手に活用すれば治療に役立てることができます。

 

 

■痛み止めのデメリット

痛みは「身体の問題を教えてくれる反応」です。

車で例えるなら、痛みは車の警告灯のようなものです。痛み止めは警告灯のランプを消すだけのものです。

 

痛みが起こるたびに痛みを取るだけの治療をしていても、根本的な原因にいつまでも気づかずより深刻な状態におちいってしまう可能性が高くなります。

 

痛みが取れたからといって、その痛みを引き起こす原因が解決したわけではありません。

異常を知らせるシグナルである「痛み」を鎮痛剤という麻酔によって感じさせなくしているだけです。

 

人の体は神経でコントロールされていますが、鎮痛剤はその神経の反応を抑え込んでしまう作用を持ちます。

そのため身体のどこかに異常があっても、その異常を脳が認識できません。

脳が異常を認識できないと、自然治癒力や自己回復力が働かなくなり、治療の効果が出にくい現象が起こります。

 

こういったデメリットがあるため、強い痛みが出たから反射的に痛み止めの処置をする、というのは良い対応とはいえません。

 

 

 

痛みがなぜ起きるのかについての詳細は下記の記事をお読みください。

 

(リンク→痛みはなぜ起きるのか?)

 

 

■まとめ

ここまでお伝えした通り、痛み止めにはメリット・デメリット両方あります。

そういった痛み止めの性質を把握した上で、治療計画を立てていくことが非常に重要になってきます。

 

当院では痛みに対してどのような処置をしていくべきか、症例ごとに正しく判断し、治療を進めていきます。

そして痛みを取り除くだけでなく、自然治癒力が充分に働くよう身体が本来持っている機能性を取り戻し、痛みの再発を防ぐための根本治療にも力を入れています。

 

痛みにお悩みの方はお気軽にご相談ください。