ギックリ腰や寝違いを起こしたことがある方は意外と多いのではないでしょうか。

あの強烈な痛み、ひどい時には歩くこと、身動きすらできないほど痛みに苦しむことがあります。一度なったことがある方は、もう二度となりたくないと言いますが、ギックリ腰や寝違いを繰り返している方も多くいます。何度も繰り返していて「私はギックリ腰持ち」だと受け入れている患者様も居られます。

痛めるたびに病院や整骨院に行き、痛み止めや、様々な処置が施され、早い時には数日、ひどい時でも3～4週間も経てば、ほとんどの症例では日常生活に復帰できます。

痛めている間は、仕事など生活にも支障が及ぶため痛いだけでなく精神的にも困ってしまいます。しかしなぜあのような強烈な痛みに見舞われるのか。そして一度だけでなく何度も繰り返すのか、どうすればギックリ腰や寝違いが起こらないようにすることが出来るのか、解説していきます。

よく患者様からこういった話を伺います。

・「重たいものを持ち上げた瞬間、腰がグキッとなり崩れるように痛めた」
・「重たいものを持ち続けた当日は問題なかったが翌日に強い痛みが起きた」
・「くしゃみをした時に強い痛みが起きた」
・「特に思い当たることもない、普段通りの生活なのに、朝は問題なかったが、午後にかけて段々と痛みが発生して動けなくなってきた」
・「朝起きたら痛みが起きていた」
・「何かしら動いた瞬間に痛めた」
・「久しぶりにジムで運動した後に痛み起きた」

例えば、ギックリ腰の中でも一番多くみられる原因に、「重たいものを持ち上げた瞬間に痛めた。」というのがあります。特定の動作の後に痛みが発生していることから、痛みの原因が直近にあると思われがちです。しかし、直近の出来事はギックリ腰の「引き金」に過ぎないのです。

なぜなら、普段は同じ重量のものを持ち上げても腰を痛めることはないのに、その時に限って強く痛めているからです。「普段は傷めない程度の事で痛めるくらい身体が弱っている」というのが真実です。整骨院には「亜急性（あきゅうせい）」という考え方があります。亜急性とは、「反復あるいは持続される力によって損傷が発生すること」です。具体的には特定の部位を使い過ぎてしまったり、しばらく使っていない部位を急に使ったりすることで、何かしら負担の蓄積により起こる損傷です。



痛みが出る直前の負担が蓄積している状態は、コップに水（負荷）を注ぎ、今にもこぼれそうな状態に例えることができます。水がこぼれそうになったコップに、いつもと変わらない量の水（負荷）を注ぐことで、水が溢れてしまった状態。それがギックリ腰や寝違いです。

つまり、直近の出来事で痛めた腰や首は、日々の負担の蓄積により、ささいな事でも痛めてしまうくらい身体が弱っている。ことがギックリ腰や寝違いの根本的な原因となります。

では根本的な原因である日々の負担の蓄積とはどのようなことなのでしょうか？ それは慢性的な運動不足や筋力の低下、筋肉が硬い（柔軟性の低下）、過度の疲労やストレス、睡眠不足、食生活の偏り、タバコや過度の飲酒など、多岐にわたります。負担の蓄積の原因となるものはひとつだけでなく生活習慣の複合的な問題が絡み合って起きています。

これらの生活習慣の問題の放置していると、筋肉の緊張と合わせて姿勢の歪みなど骨格のバランスが崩れていきます。そうなるとますます根本的な問題は慢性化していきます。そして何か強い外力が起こった時などが「引き金」となり急性症状となります。それが急性症状を繰り返すきっかけとなっています。

さらに毎回痛めては、痛み止めなどの対処的な治療を施していることも繰り返す要因のひとつになっています。確かにギックリ腰や寝違いの様に強い痛みがあるときにはすぐにでも痛みを解決したいと思いますし、痛みに囚われてしまいます。しかし痛みは原因ではなく症状です。痛みが取れても本当の意味で治ったとは言えません。

もし「繰り返す急性症状にピリオドを打ちたいが、どうしたらいいかわからない」とお悩みであれば、根本的な原因を解決する治療を行うことが必要です。

そのためには痛みが起きている局所の治療だけでなく、身体全身から骨格のバランスを診たり、全身の筋力や柔軟力、食生活など生活習慣を総合的に見直すことが必要です。そうすることで根本からギックリ腰や寝違いを起こさない身体を手に入れることが可能となります。

えびす整骨院では急性症状の対処ももちろん行いますが、繰り返すギックリ腰や寝違いなど急性症状の解決策をお探しの方、その場しのぎの施術でなく根本から施術を受けていきたいとお考えの方にピッタリのサポートを提供しております。 一緒に根本原因を特定し、急性症状を繰り返さない体作りの最初の一歩を踏み出しましょう。