「背中を伸ばして!」は逆効果?何度言っても子供の姿勢が治らない本当の理由
「背筋を伸ばしなさい!」
「ちゃんと座りなさい!」
毎日毎日、お子さんにこんな言葉をかけていませんか?
言ったその時は良くなるけれど、少し目を離すとすぐにグニャッとした姿勢に戻ってしまう…。
「もっと意識しなさい」と叱りたくなる気持ち、よくわかります。
しかし、実はこれ、お子さんの「やる気」や「意識」の問題ではないのです。
なぜ?なぜ「注意」だけでは意味がない?子供の体に隠された弱点
子供が猫背になりやすい最大の理由。
それは、正しい姿勢を「支え続ける力」がまだ十分に育っていないからです。
子供の体には、大人とは違う以下のような特徴があります。
・体幹の筋力がまだ発達途中である
・成長の過程で身体のバランスが安定しにくい
・楽な姿勢のほうが長く続いてしまう
さらに、子供は大人に比べて「頭の比重」が大きく、その重さに体が引っ張られやすい構造をしています。そのため、大人以上に「ただ立っているだけ・座っているだけ」でもバランスを保つのが難しく、自然と姿勢が崩れてしまうのです。
この状態で
「背筋を伸ばしなさい」
「ちゃんと座りなさい」
と注意を続けても、子供にとっては苦痛なだけ。
次第に「姿勢の話=怒られる時間」とネガティブなイメージを持ってしまうことさえあります。
「意識」よりも「土台」が大事!良い姿勢を作る3つの条件
精神論で「気合い」を入れても、姿勢は良くなりません。
本当に良い姿勢とは、以下の3つの条件が揃った状態を指します。
・身体が自然に支えられる
・無理なく続く
・疲れにくい
この条件が揃って初めて、良い姿勢は定着します。
つまり、子供に「姿勢を良くしよう」と意識させる前に、まずはその姿勢が取れるだけの「身体の使い方」や「バランス」を整えてあげることが必要不可欠なのです。
一生モノの姿勢を作るために。成長期だからこそ気をつけたいこと
子供の体はとても柔らかく、変化しやすいのが特徴です。
これは「治りやすい」というメリットである反面、「間違った癖もつきやすい」というリスクでもあります。
だからといって、無理な強い刺激や矯正は必要ありません。
大切なのは、成長を妨げない範囲でアプローチし、「正しい姿勢でいる方が、体が楽だ」とお子さん自身が感じる状態を作ってあげることです。
さいごに:叱るのではなく「整える」アプローチへ
子供の猫背は、注意や叱責で治すものではありません。
「ちゃんとしなさい」と声をかける代わりに、身体が自然と良い姿勢を選べるように「整えて」あげること。それが、お子さんの将来の健康を守るための一番の近道です。
▶︎ えびす整骨院の「子供猫背」への考え方はこちら
執筆・監修
開原匡彦(かいはらまさひこ)
「根本から健康を支える治療家」
柔道整復師(国家資格)・ダイエットインストラクター(日本ダイエット健康協会)・KOBA式体幹バランストレーニングトレーナー・健康管理能力検定(文部科学省後援)2007年にえびす整骨院を開業し、18年間で延べ3,550人、施術回数84,000回の実績を誇る。
運動・栄養・生活習慣指導の資格を取得し、その場しのぎの施術ではなく、根本から健康を支える施術を実践。患者様一人ひとりの不調の原因を見極め、最適な施術計画を提供することを信条とし、患者様と相互理解を深め、総合的なアプローチで患者様をサポート。健康第一のライフスタイルを貫き、趣味はストレッチ・食養・温泉巡りで、日々自身の健康管理にも努めている。


